持続可能な社会をモデル化、
スマートムーブタウンを製作しました |
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今年のFLLのリサーチテーマであった「Smart Move」を研究していく上で、わたしたちは「"Smart Move"というのは決して速く快適な乗り物だけではなく、エコで環境にやさしいものでもなければならない」と考えました。
そこで、たんに乗り物だけでなく、エネルギー体系もふくめて考え、環境にやさしい暮らしができるような街づくりができる「スマートムーブタウン」の製作に取り組みました。 |
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このタウンの電力は、夜間、発電所の電力を家庭、また電気自動車に充電します。夜間に電気自動車に充電することで、無駄になってしまう夜間電気を効率よく使うことができます。
昼間は、工場に発電所で作られた電気だけではなく、住宅に設置されている太陽光発電や、夜間の電気を充電してある駐車中の電気自動車からも電気が供給されます。そのため、工場で電気を使いすぎても停電することがありません。つまり、電気自動車は、乗り物としてだけではなく、昼間の電力の不足を補うものにもなるのです。 |
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夜の電気の流れ |
昼の電気の流れ |
この工場では、アルミ缶をリサイクルし、電気自動車に作り替えるということをしています。この工場で使われているアルミ缶にはさまざまな意味を込めています。
まず1つは、アルミ缶はとても軽量であるため、車の燃費が向上し、燃料を使う量が減ります。
そして2つ目は、アルミ缶の原料であるボーキサイトという鉱石の採掘量を減らせるうえ、アルミニウムに作り替える際に使う、多くの電気を削減することができます。
つまりこの工場では、電気だけではなく原料も無駄に使うことを防いでいます。 |
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電気自動車工場 |
問題点
現在日本では約半分の電力を原子力発電でまかなっています。原子力発電は発電量が多い上、発電時にCO2を出さないのでエコで快適に暮らせることを目指したこの街にとても適した発電方法といえます。しかし、原子力発電は発電時に大量の熱を放出するので日本では臨海部にしか建設できません。その上、メルトダウンなどの危険性が考えられます。
スマートムーブタウンでは…
そのため、この街の発電方法は原子力ではありません。温泉を利用した地熱発電によって電力をまかなっています。言うまでもなく日本には石油や天然ガスなどの資源がほとんどありません。また、原子力発電は先ほど述べたようにいろいろな問題があります。しかし、地熱発電の場合は温度差を作り出すことができればいいので、日本に多くある温泉で発電することができるのでCO2を出すことなく環境を破壊することもありません。そのため、温泉の熱を利用した地熱発電をおこなうことによってよりエコにそして、快適に暮らすことが可能になるのです。 |
温泉発電 |
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