世界にはばたく 奈良教育大学附属中学校科学部
〜Welcome to the Space Team's Page〜


 わたしたちスペースチームでは、「宇宙で動くロボット」をテーマに活動してきました。そして、私たちは無重力で動くロボットとして、"スペースロボット"をつくりました。
 今、スペースチームではスペースシャトルに代わる宇宙への輸送機関として注目されている宇宙エレベーターについて研究し、その可能性を模索しています。その研究を通じて、わたしたちは日本大学の青木教授のご協力のもと宇宙エレベーターのモデルを作りました。今、このモデルをよりよいものにしようと毎日試行錯誤しています。

プロジェクトのはじまり
宇宙エレベーターの構想
宇宙エレベーターの模型
リニアモーター式
宇宙エレベーターの特徴

※このページの画像・イメージには他ページから引用されているものも含まれます。 ©NASA(引用)



 今の宇宙への主な輸送機関は、スペースシャトルです。
 しかし、あと数年でスペースシャトルが使われなくなるということはご存じでしょうか?また、スペースシャトルで宇宙に行くためには強靭な肉体と体力が必要であるため、スペースシャトルには訓練されたごくわずかな宇宙飛行士しか乗れません。また、1回宇宙へ行くのには大変多くのお金がかかります。
 そこで、わたしたちはスペースシャトルの欠点を補い、次世代の宇宙への輸送を担うかもしれない宇宙エレベーターについて研究しています。




 まず、宇宙エレベーターとは、地球と宇宙空間をエレベーターの原理を用いて、ケーブルで上がっていくというものです。
 宇宙までエレベーターで行くという考え方は、19世紀に生まれました。19世紀には「夢物語」と思われていたものが、今では手の届く範囲まできています。
 しかし、乗り越えなければならない課題もあります。例えば、自然災害やテロといった地球全体で考えなければならない問題や、ケーブルの素材にとても強いものが必要だということです。そこで、今"カーボンナノチューブ"というものが注目されています。
 その反面、一般の人でも宇宙へ行けるようになるという人類にとって最大の利点があります。そのうえ、ロケットより低コストで、環境にも優しいという利点もあります。
 この研究は今アメリカを始め、さまざまな人が参加し、盛り上がりつつあります。いつかわたしたちが、いつでも宇宙に行ける時代が来るでしょう。



研究するにあたり、まず宇宙エレベーターの模型をつくることにしました。
そこで、私たちは日本大学青木教授のご指導のもと宇宙エレベーターの模型をつくりました


 まず最初に、ベルトを中心に昇り降りするモデルをつくりました。
 実際には、ベルトでできている部分は"カーボンナノチューブ"というものが適当であると考えています。このカーボンナノチューブ≠ヘ、宇宙エレベーターに必要な強度を満たしうる素材としての注目を浴び、発見を機に宇宙エレベーターの研究は加速しました。
宇宙エレベーターの概念図
©朝日新聞(引用)
カーボンナノチューブの模型



 私たちは、先ほど書いたような宇宙エレベーターでは、まだ可能性は低いと思いました。なぜなら、もしカーボンナノチューブのワイヤーが切れると大事故につながるからです。
 そこで、私たちは新たにリニアモーターカーの原理を用いた宇宙エレベーターを考えました。
 リニアモーター式では、中心のケーブルに触れることなく移動することができるので、摩耗することなくケーブルが切れる心配がありません。また、スピードを出すことができるので、宇宙へ行くのに時間がかかりません。青木先生からは、ワイヤーの重量が大きくなるので、現在の科学では難しいと教えていただきました。しかし、新しい高温超伝導物質の発見等により、不可能が可能になるときがくると信じています。



長所
・いつでも、だれでも宇宙に行ける
・宇宙に行くための費用がスペースシャトルに比べ安い
・環境にやさしい
短所
・災害やテロが起こると被害が大きい(隕石、地震など)
・ステーションもふくめた構造の強度

 このように、宇宙エレベーターには、短所が多いのが現状です。
 まだまだ研究が必要ですが、実現すれば宇宙開発を含め人類の可能性が大きく広がります。


感想
三上:宇宙エレベーターは、将来の宇宙への輸送機関として注目されているので本当に完成してほしいです。そのためには、僕たちも宇宙エレベーターの技術を考えなければならないと感じました。

駒谷:宇宙エレベーターは、完成すれば、人類にとって価値のあるものなので、世界に発信していきたいです。これからも、がんばっていきたいです。



2010/03/20 

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